07-19
忙しき日。
朝の申し送りで、ホームレスの男性患者。
路上で倒れていたところを近所の人が通報。警察が救急車を呼んで来院。
バーブが「直腸体温33度しかない。。」と。ベアハガーと呼ばれる暖房器具をセットする。申し送りを聞いてたら、サチュレーションが78まで下がる。
低体温だからだ、とキッツ医師がモゴモゴいっていたが。
酸素吸入開始したらすぐ上がったのでホッとする。
お酒飲んでいたみたいで、酒臭くて、話しかけても目を開けない。
エヴァがライン取るのを手伝ってくれる。
ラクナー医師が日勤で登場。「飲んでるし、どうせ脱水だろうから。輸液して。」と指示もらう。その時点で口腔内体温36℃まで上がる。(同じ事を考えていたので、早めに指示をもらおうかと思っていたが、輸液で体温を下げるのはどうかとも思ったので、後から考えればよいタイミングで指示があった。)
結局、2時間ほどで体温が十分に上昇し、4時間後には輸液と時間で酔いが覚めて、
かなり覚醒。アンが、コーヒーしか飲まねーという彼のリクエストに答えて、
インスタントのコーヒーを作ってくれた。
それがいたく気に入り、そのあとは、トントン拍子で退院となる。
申し送りを受けた時には、とても退院は想像できなかったが。
マネージメントとチームワークで乗り切った。
低体温の看護について復習。
30度以下になると、かなり致死性の不整脈が発生する確率が高くなる。
急激に温度を上げすぎない。1時間に3℃が目安。
モニター、ベアハガー、点滴。あとは体温のチェック。
とにかく重症の患者が多くて、入院が9件。
ホッケーのパックが頸部に直撃して、入院となった若者や。
不安定狭心症と診断されたじいちゃん。
この人のプレゼンテーションがまたすごかった。
いきなり青くなって唸るから、内心「じいさん、死んじまうんじゃー!!」と焦る。
が、それは数十秒ほどで、すぐもとに戻る。
アノメイがヘルプに入ってくれる。モニター病棟に入院。
午後、腰腹痛を訴えて来院した患者さん。
呻き声が凄まじくて、「これは、ドラッグシーキングか?!」と思わせるような
プレゼンテーション。救急中に響き渡る罵り声と、出産中の妊婦のような喘ぎ声。
びっくりしたわー。結局8mgのモルヒネ静注でやっと痛みが落ち着く。
それまでは、物凄い叫び声。
しかし。患者が「は?」と思うような異様行動を呈している時には、
いつも何かある。
結局、腸ヘルニアとの診断。外科的手術が必要となり入院。
痛みが落ち着いた後は、別人のようだった。
忙しくて、最後の方は、なんかもう脳が疲れて、周りが見えなかった。笑
二日連続アノメイに車で送ってもらった。
ケリーm(この日のチャージ)と働くと、いっつもなんか自分が不十分にしか動けていない気になる。
それをエヴァにこぼしたら、「それはね。あの人独特の人との接し方なの。あなただけじゃないよ。私にもしてくるもん。」ほっとした。
エヴァは、ドイツ系の容姿で、結構前頭葉だけで喋るから、一見冷たい人のような印象を受けるのだが。あれで、すごくsensitiveなところがある。
むっちゃスイートな女性。家からのメールで、「チャイニーズフード買ってきて」とリクエストがあり、「どこのが美味しいかな」とアノメイに聞いていて、「ホントいい母ちゃんだねー」と言ったら、「家族を甘やかしすぎたー。」と笑っていた。
彼女の家族にとっちゃ、週末だもんねー。日曜日くらい違う物食べたい時あるよね。
帰って、朝まで失神。心底疲れ切る。
めずらしーい。昔はよくあったけどな。